vol.8_子供の能力を上げる言葉、下げる言葉

vol.8_子供の能力を上げる言葉、下げる言葉

こんにちは。

Bijo-Labo総合プロデューサーの野本麻紀子です。

私はパーソナルトレーナーという職業を専門で始める前から、子供の走り方教室を約20年やり続けて参りました。

はじめは、ある体育大の試みの一つとしてのかけっこ教室のお手伝いからスタートし、個人でクラスを不定期開催するようになり、今に至ります。

20年前の生徒さんが大人になって、最近では小学生になったお子様を連れてきてくれたり、8年ほど前5年生だったある女の子は「クラスで一番走るのが遅いんですというステータス」を抱えてやってきましたが、6年生ではリレーの選手になるほど記録を伸ばし、その5年後にはインターハイで大活躍するくらい、「走るのが速い人」に変身しました。

走り方教室で出会った何千人の子供たちのごく一部しか今どうしているのかわからないけど、みんな元気かな~とか、あの日一緒に走ったこと、最後のタイム測定でアドレナリン放出しすぎて何度も何度も走り続けたこととか、覚えていてくれたらうれしいなと思ったりします。

私自身も43歳になりましたが、当時と変わらず小学生たちに走り方指導を元気よく続けられていることに感謝です。

健康って素晴らしいですね。

今年の子供たちが子供を連れてくるくらいまでは教室続けたいと思っておりますが、、、


さて、小学生の走り方教室の際にかならず直接お話する機会のあるお父さんお母さんにお伝えしていることがあるのです。

これ、私が子供たちに秘密の特訓だよ!と言っていつも教えている走り方の理論的な話よりもすごーーーーく大事なことなのですが、子供たちに言ってほしいこと、言ってほしくないことについてです。


まずは言ってほしくないことから

✓あなたは運動苦手だから、走るの遅いから、走り方が変だから

などなど、子供の運動能力自体を馬鹿にするような発言は絶対にやめてほしいのです。

いくら大人は、かわいいからと愛情をもって言っていてもやめてほしいです。


そして、これに続いて言いがちなこれも絶対にやめてほしいです。

✓ママも運動苦手だったから、走るの遅かったから、運動神経が悪いのは遺伝だから

などなど。

これ、結構言ってしまってませんか?

これ、本当に良くないんです。

なぜなら、子供ってまだお母さんやお父さんが世界の中心で、お母さんから、あなたは走るのが遅いよと言われ続けたら、お母さんから走るのが遅い自分であることでより愛されると認識してしまいます。

お母さんも運動神経悪かったから遺伝よ!と言われたら、やっぱりお母さんと同じように運動の苦手な自分を知らず知らずに演じてしまい、いつしか本人もそう思い込んでしまいます。

なので、必ず、ポジティブにお声がけしてあげてほしいですし、お母さんは子供のころどうだった?と聞かれたら、「お母さんも走るのめちゃ得意だったよ!!」って答えてください。

嘘でもよいのです!もう少し大きくなるまでは。

いずれ子供たちが大きくなって、大人同士の会話ができるようになったときに、実はお母さんは走るの苦手だったけど、先入観を与えたくなくて、得意だったふりしちゃった、(∀`*ゞ)テヘッってやってもらえればパーフェクトです。

そのおかげで「自分もお母さんに似てきっと運動苦手だ」って思いこまずに幾度とある体育の授業を楽しめたとしたら感謝したって、それが恨みになることはまずないと思います。

だって、運動能力の遺伝性は30%もないとわかっているんですよ!

ほとんどが後天的なものです。

運動苦手な両親の子供が運動が苦手なのは、思い込みや環境のせいです。

だから、私は、走り方教室に来てくれた子供達の良いところを沢山見つけてとにかく褒めます。

そうすると1時間半走りっぱなしの子供たちは、もうへとへとのはずなのに、とんでもなくアドレナリンが放出されて、まだまだやる!!と何度も最後のタイム採りにチャレンジしてくれます。

その姿は本当に神々しくて、涙を流して応援してくださるお母さんやお父さんもいるほどです。

そして、頑張ってタイムを上げてお母さんお父さんに褒められたときの子供たちの嬉しそうなお顔は本当にキラッキラで、私の方が幸せな気持ちになります。


この、遺伝だから、とか、私は○○なタイプだからという思い込みを捨てる、ただがむしゃらにではなく理論をきちんと理解して取り組む、成果が出る、アドレナリンが出る、さらに成果が出る、褒められる、さらにアドレナリンがでる、さらに成果が出る。という仕組み、ダイエットや体づくりの良サイクルとまるで同じです。

なので、体づくりをする時は、ぜひ近くにいる人にガンバル宣言をして、私頑張るからもしも少しでも成果が見えてきたら、ちょこっとでもよいから褒めてね!ってお声がけしておくのはどうでしょうか。

そのちょっとした言葉が嘘みたいに力になってくれます。

逆に身近な人が頑張っているときには、ぜひ褒めてあげてください。

心地よい言葉を掛け合う習慣って最高にパフォーマンスが上がります。

今日は秋の運動会のことを考えていたら、そんなことをシェアしたくなりました。

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