こんにちは。
Bijo-Labo総合プロデューサーの野本麻紀子です。
先日の宮崎県沖の地震を機に、南海トラフ地震臨時情報が発表されましたね。
これにより、水やトイレットペーパーなどが品薄になっているようですね。
不安であれこれ買って備えなきゃ!となるのもよくわかりますが、トイレットペーパーって、そんな沢山使うものなのかしら?なんて思ったり。
みんなそれぞれが備えつつ、日々の生活を落ち着いて送らねばですね!
さて、表題のローリングストックについてです。
皆様、ローリングストックという言葉はご存じでしたか?
これは、震災の時などでしか絶対に使わないようなものを備蓄するのではなく、もう少し日常的に食べるようなものを、一定期間で消費して買い替える習慣のことなのですが、これをするメリットがいくつかあります。
お子様のいるご家庭なんかでは、より有用だと思います。
私がローリングストックを推す理由が、自分自身の阪神大震災の被災経験です。
阪神大震災の時は私は中学3年生、15歳になった翌日でした。
その日、母親と一緒に数時間つぶれた家に埋まっていたのですが、そこから助け出され、その後、助けに来てくれた兄が持っていたフランクフルト(だったかな?)を少し食べられました。
その日はそのまま避難所に行きましたが、その日は食べ物はなく、兄がくれたフランクフルトが有難かったなと身に沁みました。
夜中に広島から配給車がやってきて、水もない中、食パンを1人1枚配給されましたが、水のない味のない食パンは結構ハードでしたし、味のない食パンを食べながら感じた明日からご飯食べられるのかな?学校どうなるのかな?おうち潰れちゃったけど明日からの私どうなるのかな?という不安感はそうとうなものでした。
私は足に大けがもしていたので、その日は結局眠れず、翌朝を迎えました。
やることもないので、怪我した足を引きずって、家を見に行ったら、私が住んでいた集合住宅は、私と母親以外の住人が全員埋まったままだったようで、顔見知りだったおばさんも、上の階にいた中学校の後輩たちも圧死していて、業者さんが解体しながら遺体を運び出す作業をするのをぼーっと見ていました。
まるで自分の身に起きたことだとは思えないまま、立ち尽くしていたら、2軒隣の商店のおばさんが外から見えない路地裏に連れて行ってくれました。
そこでは近所の人が数名で焚火をしていて、私に「次いつ何が食べられるかわからないし、うちの店だっていつまで食べ物があるかわからないからこれ食べなさい!!」と言って、焚火で沸かした湯でカップヌードルを作ってくれました。
30年近くも前の阪神大震災のことを思い出すと、必ずこのカップヌードルにすごくホッとしたなという気持ちがセットで出てくるのです。
非常時の不安な時に、食べるものまで真新しい食べなれない味が出てくるより、絶対になじみのあるものにありつけた方が少しでも不安が和らぐと思います。
私の子供は今や18歳、19歳なのですが、子供たちが年長と年中の時の東日本大震災がありました。
東京だったのでもちろん大きな被害はなっかたけれど、その時にやはり震災時の食べ物について考えたときにやっぱり食べなれたもので安心させてあげたいと思いました。
そこで、ローリングストックなのですが、カップ麺やレトルト食品など、ローリングストックだとそこまで期限が長くなくても大丈夫です。
おすすめは、毎月1日など日付を固定して、その日はストック食品を消費する日と決めます。
母心としては普段なるべく添加物を摂らせないようにと思って子供たちの食生活を管理すると思うのですが、来るかもしれない災害に備えることもとても大切ですし、そういうものに慣れておくことも子供たちの不安を取り除くのには有効です。
ローリングストックを意識して生活をすると、月1防災グッズを見直すこともできますし、改めてもしもの時の集合場所なども家族でブラッシュアップすることができますよ!
ぜひこの機会に、災害時の食べ物についての見直しを☆