vol.58_子供の成長に最も大事な脳、神経系を育てるには②

vol.58_子供の成長に最も大事な脳、神経系を育てるには②

こんにちは。

Bijo-Labo総合プロデューサーの野本麻紀子です。

前回は脳神経系の8割が作られるプレゴールデンエイジの子供たちについて書きました。

今回はそのあと訪れるゴールデンエイジ8~12歳頃の子供たちについてです。


プレゴールデンエイジ~ゴールデンエイジの子供たちの脳、神経回路をどれだけ育てて発達させるかは両親の腕の見せ所でもありますし、お子様の将来のために間違いなく一番大きなプレゼントです。


プレゴールデンエイジ期に8割育った神経系が100%仕上がってしまうゴールデンエイジ。

ここで、子供の身体的頭脳的なポテンシャルが決まってしまいます!


新しい動作や技術を身に着けることが一番得意な時期で、この時期の過ごし方でそのセンスを大きく成長させられる、一生に一度しか訪れないとてもとても大切な数年です。


ちなみに、文科省による「全国学力・学習状況調査」、スポーツ庁による「全国体力・運動能力・運動習慣等調査」によると、運動が得意な子は勉強もよくできる傾向にあるということがわかっています。


運動と勉強はとても相関性がないと思いがちですが、人が運動をする際、脳から指令を受けて神経回路を通して体を動かします。

つまり運動中は脳のさまざまな部位を活動させて動作しています。

運動することで、脳が沢山の刺激を受け、脳を活性化させ、さらには集中力や記憶力を高めることも最新の脳科学研究で立証されています。

ゴールデンエイジの子供たちは、沢山の運動することで、勉強のパフォーマンスを上げることができるということです!

一生を左右するゴールデンエイジの子供たちの過ごし方が本当に大切だということがお分かりいただけたと思います。

しかし、近年、夏がまるで東南アジアのように温かくなってしまったり、小3の2月からがっつりと受験勉強に入ったりすることで、一番大事な8~12歳の子供たちの運動量が私たち親世代に比べ、著しく減っています。

その結果、運動能力が低い子供が増えていることもまた事実です。


お勉強もとても大事!

でも、しかるべき時に体をちゃんと動かすことはとてもとても大事です。

中学受験をするお子様をお持ちの方には、ぜひぜひこのバランスを考えていただいて、子供の生活から運動を排除しないでいただきたいです。


実際に、私の息子が小学生の頃所属していた少年野球チームはとっても強いチームで、小5小6のチームが地区で優勝することもありました。毎週休まずに来る6年生のお兄さんを見ながらてっきり中学受験をしない子たちなのだと思っていましたが、ふたを開けたらまさかの9割受験、中には開成や筑駒、麻布に合格した子たちもいました。


これは、ゴールデンエイジに沢山運動をして、脳神経系の成長が大成功した良い例なのだと思います。

中学校で部活動を熱心にしていた男子生徒が部活を引退して、最後の半年で信じられないほど成績を上げて受験成功させるパターンがあると聞いたことがある方も多いと思いますが、このスーパー追い上げを引き起こす男子中学生のほとんどが小学校時代から習慣的に運動をしていた子だと言われています。


私の娘の例ですが、彼女は3歳から空手、フットサル、10歳からは陸上をやっていました。

中学校に入ってからも陸上を続けていましたが、中2の頃に不登校になってしまいました。

その1年の間も自宅学習は続けていましたが、如何せん独学で、この1年成績は落ちに落ち、中3になってようやくゴールデンウィーク明けから塾に行くことにしたのですが、その入塾テストでは、国語偏差値56、数学偏差値50、英語偏差値に至っては46という悲惨なことに。

中3の5月という遅すぎる受験勉強スタートとなってしまいましたが、最終的に12月の頃には国語偏差値65、数学偏差値70、英語偏差値76という驚異の追い上げで、チャレンジ校として受けた偏差値70超えの国立高校に無事合格しました。

我が家では、リアルビリギャルだね!なんて言っていましたが、これはまさに、ゴールデンエイジに目いっぱい体を動かして培った娘の基礎能力のおかげです。


ゴールデンエイジの過ごし方はとても大切だということを2回に分けて書きましたが、これは、トレーナーとして身に着けた知識でもあり、私が娘の母親として体験したことでもあります。


12歳以下のお子様をお持ちの方は、ぜひ!!!沢山沢山身体を使うことをさせてあげてください!

ゴールデンエイジの過ごし方を工夫して、お子様自身が勉強もスポーツも得意だと感じられるかもしれません。





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